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西武VS楽天、互いに持つ勝利への“答え”。ガチンコ対決の行方を占う一戦の記憶【パCSファースト展望】

プロ野球は14日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが始まる。パ・リーグは、最大11ゲーム差を逆転して2位でCSを決めた埼玉西武ライオンズが本拠地メットライフドームに東北楽天ゴールデンイーグルスを迎える。

2017/10/13

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楽天はWエースの粘投がカギ

 その圧力のある西武打線を楽天の則本と岸がいかに抑えるか。10連敗を止めた10月2日の試合はモデルケースになるだろう。
 
 則本は4回裏に、中村剛也に適時打を浴びて1失点したが粘り強く投げていた。すると楽天は6回表、四球からチャンスをつかむと、3番・ウィーラーが起死回生の逆転本塁打を左翼スタンドに放り込んだ。則本は6回を投げきり、高梨雄平、ハーマン、福山博之とつないで逃げ切った。まさにこれしかないという勝ち方だった。
 
 則本・岸の二人は、負けられない戦いで粘り勝ってきた経験が多い。
  
 楽天打線にとって西武・菊池の存在は大きいが、僅少差で終盤なら、菊池が失投しないわけではない。菊池も十亀も、精密機械のようにコントロールのいい投手ではなく力で押してくる。そういう投手こそ、チャンスボールを投じてくるものだ。
 
 当然、そのボールだけを待っていればいいというわけではない。いかに菊池と十亀にプレッシャーを掛けられるかだろう。
 
 最終戦で4安打をマークした茂木栄五郎、菊池から本塁打を放っているオコエ瑠偉、銀次あたりがカギを握る。右・左は関係なく、2人に向かっていけるタイプが仕事をするはずだ。そして、仕留めるのは外国人の3人、リードすれば、福山、ハーマン、可能なら松井裕樹で逃げ切るだけだ。
 
 楽天のWエースと西武打線。どちらが圧倒するか。パ・リーグらしい“ガチンコの対決”になりそうだ。

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