「外様」でも巨人で愛された男・村田修一、あえて“フリー”の新天地は。ヤクルトが獲得に動く可能性

読売ジャイアンツを自由契約となった村田修一内野手。第1次戦力外通告期間の最終日に衝撃の発表となった。今後の村田自身と、獲得を目指す球団の動きに注目が集まっている。

2017/10/17

Nobuyuki Usukita

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気になる新天地は？

　
　気になる新天地だが、早々と千葉ロッテマーリンズの井口資仁監督が獲得に興味を示した。自宅から近い在京球団への移籍を望んでいると言われている村田にとって、まずは大きな朗報と言えそうだ。
 
　ただし、個人的には東京ヤクルトスワローズに動いて欲しい。
 
　小川淳司監督は手薄な内野陣の補強ポイントとして、村田の獲得が合致することを認めてはいる。しかし、椎間板ヘルニアで長期離脱中の川端慎吾内野手が正三塁手として来春の復帰を目指している点を最優先事項と考えており、現状は消極的だ。
 
　ただ村田にとってはヤクルト移籍で狭い神宮球場が本拠地となれば、大きなメリットがある。打撃面でも長打あるいは本塁打が量産され、さらなる活躍が見込めそうだ。若返りを図るチームの中で若手たちの「精神的支柱」や「良き手本」としても期待できる。
 
　そして何よりもセ・リーグの他球団に移籍することで古巣・巨人との対戦では「Gキラー」として生まれ変わり、大暴れしそうな予感も漂う。決して村田本人は今回の自由契約について巨人側に不満を口にしてはいないが、内心は分からない。
 
　長年に渡ってチームのために身を粉にしながらも突然呼び出されて「クビ」と言われれば、誰だって面白いはずがないだろう。少なくとも来季から新天地に行き「自分はまだまだできるんだ」という姿を古巣ジャイアンツの面々に見せつけ「男・村田は死なず」という印象を植え付けたいと思っているはずだ。