王者ソフトバンク、日本一奪回へ。CSファイナル、鍵握る大躍進のエースと復活の4番
プロ野球は18日、セ・パ両リーグでクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが始まる。パ・リーグ王者の福岡ソフトバンクホークスは、本拠地にファーストステージを“下克上”で制した東北楽天ゴールデンイーグルスを迎える。
2017/10/18
一年前とは違う東浜、CS初の先発マウンドへ
いよいよクライマックスシリーズ(以下CS)ファイナルステージが始まる。対戦相手は楽天だ。ファーストステージでは西武を相手に、初戦を落としながらも2連勝して掴んだヤフオクドームへの切符。チームは確実に勢いづいている。シーズン成績13勝12敗の楽天を迎え撃つことになったわけだが、王者として負けるわけにはいかない。
初戦の先発を任されるのは、今季16勝を挙げて初のタイトルとなる最多勝を獲得した東浜巨だ。「開幕前はチームの優勝、二桁勝利と規定投球回を目標にやってきた。タイトル獲得はできすぎで自分でも怖いくらい」とシーズンを振り返るが、このエース級の活躍がチームの優勝を確実なものにしたのは言うまでもない。
昨年のCSでは日本ハムとのファイナルステージで4試合、いずれも二番手として登板し、最長は1イニングだった。さらに2勝3敗(日本ハムの1勝のアドバンテージを含む)で迎えたもう後のない第5戦、1/3回を投げ3失点で敗戦投手となっている。この試合でCS敗退が確定した。
しかし、一年前の東浜とは違う。
「初めて先発マウンドに上がるので経験していないことも多々ありますが、ここまでやってきたことを信じて自分の仕事をしっかりしていきたい」と意気込む。リーグ優勝決定後の9月24日、腰の張りを訴えて登録を抹消し調整を続けてきた。自分を見つめ直す時間もあり、腰の状態も問題ない。
勝ち上がってきた楽天に対しては「投手陣もいいし、打線も外国人選手を中心に調子がいい。隙を見せたらつけ込んでくる打線。目の前の打者に気を付けながら、初回からとばしていきたい」と話す。