代打1番手もアリ?控えの誰よりも広島戦で好成績のDeNA・ウィーランド
2017/10/24
横浜DeNAベイスターズのジョー・ウィーランド投手は、24日に行われたセ・リーグCSファイナルステージ第4戦で先発登板し、投げては5回0/3を3失点にまとめ、打っては1打数1安打2四球と得点に絡む出塁を果たし、投打に活躍し勝利に貢献した。
DeNAはこの勝利で広島との対戦成績を3勝2敗とし、1998年以来19年ぶりとなる日本シリーズ進出に王手をかけた。
今季、ウィーランドは投手ながら打率.229(48-11)、3本塁打、12打点という数字をマーク。また、打撃不調だった倉本寿彦を初めて4月14日のヤクルト戦で9番に降格させた際、8番・投手としてスタメンに名を連ねたのはウィーランドだった。その後、今季は5月4日の巨人戦からレギュラーシーズン終了まで8番・投手、9番・倉本が固定となった。
今季のレギュラーシーズン最終登板試合となった10月1日の広島戦では3打数3安打4打点と来日初の猛打賞を記録し、投球は5回7失点(自責6)と乱調だったが、DeNAの外国人史上初となる10勝に到達した。
今季放った3本塁打はいずれも広島戦で記録したもので、投手ながら”広島キラー”となっており、対戦成績はどの野手よりも優れている。
以下は、ウィーランドと24日の試合でベンチスタートとなった野手陣、レギュラーシーズンでの広島との対戦成績だ。
ウィーランド 打率.538(13-7) 3本塁打 9打点
高城俊人 打率.100(10-1) 0本塁打 1打点
戸柱恭孝 打率.224(58-13) 0本塁打 6打点
田中浩康 打率.429(14-6) 0本塁打 5打点
白崎浩之 打率.000(14-0) 0本塁打 0打点
乙坂 智 打率.118(17-2) 0本塁打 0打点
関根大気 5試合出場も打席なし
細川成也 対戦なし
上記のように、ウィーランドは投手登録ながら、広島戦ではDeNAベンチの誰よりも優秀な打撃成績をマークしている。レギュラーシーズンでは田中浩が広島を得意にしていたが、現在は乙坂が好機で結果を残しており、積極的に代打で起用されている。
第4戦では先発の今永昇太を中継ぎで起用するなど、総力戦を辞さない覚悟で試合に臨んだラミレス監督率いるDeNA。第5戦以降も総力戦を挑むと見られるが、代打攻勢を見せる際にウィーランドが打席に立つことはあるだろうか。残りのファイナルステージの試合にも注目だ。