広島、CS敗退の3つの要因。セ・リーグ王者はなぜ下克上を許したのか?
横浜DeNAベイスターズが24日のセ・クライマックスシリーズファイナルS第5戦で広島東洋カープを9-3で圧倒し、対戦成績を4勝2敗として、1998年以来19年ぶりの日本シリーズ進出を果たした。シーズンでは14.5ゲーム差をつけられた広島を下しての下克上。果たしてシーズンを圧倒したはずの広島の敗因は何だったのだろうか。ターニングポイントはどこだったのだろうか。
2017/10/25
環境的な要因
環境的な要因も広島の敗因としては多少考えられる。広島はリーグ優勝を9月18日に決め、その後のシーズンはクライマックスシリーズに向けた試合となった。スターティングメンバー自体はほとんど変わらずにシーズンを戦い抜いたのだが、優勝争いやAクラス争いなどといったプレッシャーがないままおよそ1ヶ月が経過してのクライマックスシリーズファイナルステージ開幕だった。
しかし、広島は昨季も1ヶ月期間が空いてのクライマックスシリーズを難なく勝ち上がっている。昨季と違うことは、ファイナルステージで連敗を喫した後、台風21号の影響で2日間試合が中止となってしまったことだ。ファーストステージからタフな試合を勝ち抜いて勢いに乗っていたDeNAも土日でリフレッシュできたことは好調を維持し続けることができた要因かもしれない。
苦手意識
DeNAが広島を苦手にしていなかったのも大きいだろう。今季セ・リーグのチームで唯一広島に勝ち越しているDeNA。8月には本拠地で3試合連続サヨナラ勝利を優勝に向けて突き進んでいる広島から記録するなど、リーグ王者相手と互角のシーズンを送ってきた。さらに、阪神相手のファーストステージを悪天候の中勝ち抜き、勢いに乗っていたことも大きい。