【日本シリーズ第1・2戦展望】パ王者・ソフトバンク、日本一に死角なし。“下克上”DeNA、攻撃野球で乱打戦へ
プロ野球の日本シリーズが28日から始まる。圧倒的な強さでパ・リーグを制した福岡ソフトバンクホークスとセ・リーグ3位から下克上で進出した横浜DeNAベイスターズが雌雄を決する。
2017/10/28
パ・リーグ王者に死角なし
死角はない。
2017年日本シリーズが28日、開幕する。
パ・リーグを圧倒的な力で優勝して、CSファイナルを連敗から3連勝で突破したソフトバンクが、セ・リーグ3位から下克上を狙うDeNAをホームに迎える。
絶対王者に対する最強のチャレンジャー。
そんな構図で、どこをどうみたってソフトバンクに死角が見当たらないのだ。
ソフトバンクのCSファイナルの戦いには恐れ入った。
まさかの2連敗スタート。しかし、工藤公康監督はこの1年の起用を覆し、城所龍磨や長谷川勇也、本多雄一らベテランを抜擢してシリーズの流れを変えた。それまでの形にこだわるのではなく、対戦相手の楽天をはるかに上回る選手層でチーム力を呼び覚ました。
“ソフトバンクPride”で戦ったのだ。
意識を刺激されたベテラン選手は、2016年交流戦MVP城所が好守にわたって活躍し、2013年首位打者の長谷川も存在感をみせた。4試合連続本塁打の内川聖一、大舞台に強い今宮健太、勝負強さを見せた中村晃が躍動。先発投手陣にはやや硬さがみえるなかで、打撃陣たちは楽天の先発3本柱を木っ端みじんにしたのだった。
12球団随一の圧倒的な選手層とソフトバンクPride。楽天に3連勝した戦いぶりには、付け入るスキがなかった。
日本シリーズも同じ戦いなら、スイープもあり得るかもしれない。