DeNA・ラミレス監督「侍ジャパン入り」の可能性も? 意表突く采配、短期決戦で示した資質
横浜DeNAベイスターズは31日、本拠地・横浜スタジアムで日本シリーズ第3戦に臨む。福岡ソフトバンクホークスに敵地で2連敗を喫して厳しい状況だが、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を突破したラミレス監督の巻き返しに向けての采配に注目が集まる。
2017/10/31
データ起用と決断力が短期決戦の采配にピシャリ
横浜DeNAベイスターズが日本シリーズで奮闘している。セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜き、19年ぶりの大舞台へ進出。パ・リーグ優勝チームの福岡ソフトバンクホークスに2連敗と苦しい状況に追い込まれているが、31日の第3戦からは本拠地・横浜スタジアムが戦いの場だ。
ベイスターズファンの大声援を味方に付けながら一気に巻き返しを図りたいところ。アレックス・ラミレス監督も「地の利」を生かした何らかの奇策を仕掛けてくる可能性も大いにある。
CSではデータを重視した起用法と持ち前の決断力を駆使し、短期決戦を乗り越える上で必要な素早い采配がピシャリとハマって大成功。日本シリーズの結果を待たずとして、ラミレス監督の手腕に対する世間の評価は以前にも増して高まりつつある状況だ。
ちなみに今年のレギュラーシーズンでチームはリーグ優勝の広島に14.5ゲームも引き離されていたが、このままリーグ3位から日本一を勝ち取れば数字上で「史上最大の下克上」となる。もし一気に天下まで取れば、ラミレス監督への賛辞も青天井の勢いとなることは間違いないであろう。
さて、その流れが意外な方面にも波及している。ラミレス監督には球界内から「日本シリーズの結果いかんでは、将来的に何らかの形で侍ジャパンに協力してもらってはどうか」との声が出始めているというのだ。
短期決戦を突破するための極意を会得し、意表を突く起用法と采配によってチームをリーグ3位からCS王者へと導いたラミレス監督の手腕は確かに光り輝いている。野球日本代表・侍ジャパンが2020年の東京五輪、2021年の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を戦う上でも必要なエッセンスと言っていいかもしれない。