DeNA・ラミレス監督「侍ジャパン入り」の可能性も? 意表突く采配、短期決戦で示した資質
横浜DeNAベイスターズは31日、本拠地・横浜スタジアムで日本シリーズ第3戦に臨む。福岡ソフトバンクホークスに敵地で2連敗を喫して厳しい状況だが、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を突破したラミレス監督の巻き返しに向けての采配に注目が集まる。
2017/10/31
“ポストシーズンのスペシャリスト”のプラス効果
現在の侍ジャパン・トップチームを率いるのは就任したばかりの稲葉篤紀監督だ。まずは東京五輪で金メダルを取ることが厳命されている。稲葉体制でのコーチ、スタッフも組閣が済んでおり、今は24歳以下(オーバーエージ3人)のメンバーで戦う「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(11月16~19日・東京ドーム)での初陣に向けて新たな船出を待っている段階だ。
ここにDeNAの指揮官であるラミレス監督が現職と両立させながら割って入ることは現実的ではないが、将来的にアドバイザーなど何らかのポジションを設けて侍ジャパンに“閣外協力”する形ならばある程度は可能かもしれない。
それに稲葉監督とラミレス監督は旧知の間柄だ。2001年から2004年までの4年間、ともにヤクルトのレギュラー同士としてチームメートだった経緯もある。両者は腹を割って話が出来る関係から、うまく歯車が噛み合うことも十分に考えられる。
球界OBも「稲葉監督は日本ハムで兼任コーチ、そして代表チームでもコーチ経験はあるものの監督の座を任されるのは今回が初めて。そういう経歴を考えれば、すでに今年で指揮官就任2シーズン目となったラミレス監督のほうが経験は十分だ。『ポストシーズンのスペシャリスト』として近い将来、ラミレス監督が稲葉監督と代表チームでタッグを組んだらプラス効果が生まれるはず」と指摘する意見が聞こえてきた。
いずれにしても、すべてはDeNAが本拠地で行われる日本シリーズ第3戦以降から猛反撃し、その後も白星を重ねて頂点をつかまなければ進展しない話だ。
日本シリーズでホームグラウンドに帰って来たラミレス監督は、ここからリセットして「ミラクルV」を成し遂げることが出来るのか。侍ジャパンへの“ラミちゃん推し”を口にし始めた関係者たちも、ベイスターズの反撃開始を期待している。