日本ハム・中田、残留を発表。FA権行使せず「シーズン終盤の横断幕が嬉しく、励ましてもらった」
2017/11/14
北海道日本ハムファイターズは14日、国内フリーエージェント(FA)権を保有する中田翔内野手(28)が権利を行使せず残留することを発表した。
残留を決めた中田は「これでスッキリしたというか、イチから頑張らないといけない」と意気込みを語った。
また、残留を決めた理由については「きれい事ではなく、ファンの皆さんがシーズンの終盤に掲げてくれていた横断幕がうれしかった。励ましてもらいました」と話し、「球団から『お前が必要だ』というようなことを言ってもらい、うれしかった。気持ちが揺らいでいた時だったので」と球団からの引き留めにも心を動かされたようだ。
大阪桐蔭高校を経て2007年のドラフト1位で日本ハムに指名された中田。1年目は一度も1軍に昇格することはなかったが、2009年から徐々に1軍出場の機会を掴み、2011年には143試合に出場。2012年からは栗山英樹監督が4番を任せ続け、2013年には自身初となる打率3割を記録し、ベストナインにも初選出された。
そして、2014年には自身初となる打点王のタイトルを獲得し、2016年には二度目の打点王を獲得。打線の中心として活躍し日本シリーズでは優秀選手賞に選ばれた。
今季は開幕前にWBC日本代表に選出され、打線の中軸を担ったがシーズンでは絶不調。レギュラー定着以来最低となる打率.216(472-102)、16本塁打、67打点という成績に終わっていた。来季はドラ1で指名された清宮幸太郎も入団し、再び一塁のポジションを争うことが濃厚だ。
「チームとして今年のような思いをしたくない。選手みんな、全員でまた優勝できるようにやっていきたい」
来季への巻き返しに意気込み十分の中田。残留を決めた日本ハムで、来季こそは自慢の力強い打撃を取り戻したいところだ。