パドレスが大谷獲得に自信?球団公式サイトでチームが大谷に適する「4つの理由」を特集
2017/12/05
12月1日(日本時間2日)にポスティングシステムを正式に申請し、現在は球団と交渉の段階に入っている、日本ハム・大谷翔平。3日(同4日)には入団の意思がない球団に面談をしないことを伝え、主に東海岸のチームが大谷争奪戦から脱落した。
マリナーズ・エンゼルス・レンジャーズ・パドレス・ドジャース・ジャイアンツ・カブスが大谷争奪戦で生き残り、大谷サイドは今後の交渉でこの7球団から新天地を選ぶことになる。
多くの球団が面談を断られ、脱落を悲しむ報道が多く見受けられる中、争奪戦で生き残った球団の地元では獲得に前向きな報道が続いている。
そのような状況で、日本ハムと結びつきの強いサンディエゴ・パドレスの球団公式サイトは5日付で特集を掲載。大谷らとの面談を控えているパドレスが、なぜ大谷獲得に有利なのかという4つの理由を報じた。
1つ目は、二刀流の受け入れ態勢が整っているということだ。パドレスはこれまで捕手出場がメインだったクリスチャン・ベタンコート捕手に投手登板をさせるなど、二刀流選手の育成に対して前向きに取り組んできた実績がある。他のチームがこれから二刀流の継続を模索しようとする中、パドレスには既に多少ながらノウハウを有していることが他球団をリードする1つの理由としている。
2つ目の理由として、パドレスと日本ハムの結びつきが強いことが上げられた。日本ハムは2016年・2017年の春季キャンプを同球団の施設で行い、2016年から監督を務めているアンディ・グリーン氏も2007年に日本ハムでプレー経験がある。
そして、今季の開幕前に突如日本ハムを退団し、現在はパドレスに所属する中垣征一郎氏の存在も大きい。同氏は球界でも前代未聞となる二刀流のトレーニングを支え続けた1人で、大谷にとっては栗山英樹監督に並ぶほどの恩師だ。また、フロントにアドバイザーとして野茂英雄、斎藤隆の両氏を抱えていることもあり、現地でのプレーや生活など、幅広く大谷をサポートする体制が整っているようだ。
また、チームが低迷期に突入していることも逆に利点となるようだ。他のチームであれば、ポストシーズン進出を争う際に大谷の二刀流継続が不可能となる可能性も高くなるが、再建期のパドレスはその心配が少なく、1年間二刀流としての出場機会を保証できる可能性が高いとされている。大谷の成長と共に若手も成長させ、強豪揃いのナ・リーグ西地区で浮上を図る狙いのようだ。
その他にも、サンディエゴが大谷の希望する西海岸に所在していることも利点の1つとして上げられている。しかし、レンジャーズとカブス以外の球団は西海岸に所在しているため、これについてはプラス要素にはならないと考えているようだ。
できる限り大谷の要望に応え、入団へ導くために尽力を続けているパドレス。米国ではマリナーズ有利という報道が多くなってきたが、日本ハム球団とも密接な関係を築いてきたパドレスは、かねてから注目してきた大谷を獲得することはできるだろうか。