エンゼルス入団の大谷、決め手はチーム雰囲気の良さ?エプラーGM「エンゼルスは家族のように仲が良いチーム」
2017/12/09
北海道日本ハムファイターズの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、ロサンゼルス・エンゼルスと契約合意に至った。大谷はポスティングシステムを行使した米球界移籍を目指しており、日本ハム入団時から描いていた米球界挑戦の夢が叶うことになった。また、同球団の公式ツイッターによると、背番号は「17」となることが発表された。
地元であるロサンゼルスやアナハイムでは、現地メディアやファンから既に歓迎ムードが高まっており、現役メジャーリーガーたちもSNSなどで来季から共にプレーすることになる大谷を歓迎し、共闘・対戦を楽しみにする声が多く寄せられている。
MLB公式サイトでは8日(日本時間9日)付で大谷についての特集を掲載し、エンゼルスのエプラーGMの談話などを紹介した。
エプラーGMは大谷がエンゼルスを選んだことについて「彼はエンゼルスが家族のように仲の良いチームであることをしっかりと感じてくれたのではないかと思う。そして、何年も前から彼はこのようなチームに入団したいと考えていたとも思うよ。長い時間をかけて考えた今後の育成プランだけでなく、チームの雰囲気の良さも見てくれたのではないかな」と語った。
二刀流の継続については、日本時代の調整などを参考にしながら大谷と協議しながら進めていく方針を明かしている。エンゼルス側も綿密な育成プランを用意しているが、米国でも前例が非常に少ない二刀流選手の育成となるため、実際に二刀流のトレーニングや調整を続けてきた大谷の経験を基にしながら、今後の方向性を定めていくようだ。
また、起用面では投打で出場機会を与えていく方針を明らかにしている。エンゼルスは先発投手の層が薄いことから、二刀流としての出場を続けながらローテーションを守ることが期待されている。
野手としての出場機会を増やすために、エプラーGMはDHでの出場が多いベテランのアルバート・プホルス内野手を、一塁手として起用する機会を増やすことを示唆した。エンゼルスは右の強打者は充実しているが、左打者に関しては不足していることもあり、大谷がDHに入ることで打線に厚みを持たせる狙いがあるようだ。
プホルス自身も来季の巻き返しのために現在は精力的にコンディションを整えているようだが、年々守備に就く機会は減少しているため、エプラーGMはスプリング・トレーニングでの調子を見ながら判断する方針を明かした。
遂に移籍先が決まり、念願のメジャーリーグの世界に足を踏み入れた大谷。二刀流の継続については米国でも賛否両論の意見が入り乱れているが、メジャーリーグの舞台でも球界の常識を覆す大活躍を見せてくれるだろうか。