“俺はできる”。ラミレス監督が語るDeNA躍進の理由。大打者がもたらした自信【インタビュー】
2年連続のクライマックスシリーズを突破し、3位ながら日本シリーズ進出するなど躍進を遂げた横浜DeNAベイスターズ。その原動力となったのは、アレックス・ラミレス監督のマネジメント力だった。DeNAの成長ぶりは様々な見解がなされているが、ここではラミレス監督本人に語ってもらった。
2017/12/20
指揮官としても成功。その要因は…
DeNAを2013年に退団後、2014年には独立リーグの群馬ダイヤモンドペガサスに選手兼打撃コーチとして入団。指導者の第一歩を踏み出し、NPBの監督への夢に向かって歩み始めた。順調にキャリアを重ねていったが、その過程の中では難しさも感じていたと言う。
「もちろん、簡単なものではないと認識していたよ。監督になるためには、日本でしっかりとした成績を残さないといけないし、なるべく長く日本にいなければいけないと思っていた。そうするためには日本の文化や日本人の考え方を学んでいかなければいけないとも思っていた」
さらに、競技の面においても選手の質は年々向上し、選手だけではなく指導者も“アップデート”が求められる。
「日本の野球は、私の現役の頃からどんどん変わってきているし、特にセ・リーグはピッチャーの球はどんどん速くなっているね。それに対抗するために打者も向上している。これからどんどん新しい世代になっていく、新しい野球になっていくということに私自身もしっかりアジャストしていかなければいけないと思っているよ」
それでも、ラミレス監督は就任1年目の2016年シーズンに、前年度最下位だったチームを3位に引き上げて球団初のクライマックスシリーズに出場、さらに翌2017年には同じく3位ながらクライマックスシリーズで2位・阪神と首位・広島を破って日本シリーズに進出。監督として確かな手腕を示している。
「現役の時に相手をしっかり分析・研究していたので、それが私のルーツになっている。いま監督になって、よりさらに相手チームを分析、自分のチームを深く分析するという点で大いに役に立っているよ」