「それは私のやり方ではない」。ラミレス監督が明かす投手起用の流儀と勝利への道筋【インタビュー】
横浜DeNAベイスターズは、投手陣の成長も著しい。若い先発陣の好成績は、ラミレス監督の起用法も関係していると言われている。しかし、監督本人は投手起用法について、若手の育成ではなくあくまで自らの流儀に沿った結果であることを明かした。
2017/12/22
「先発は、基本的には球数で代えるタイプ」
今季のDeNAの躍進を語る上で、投手陣の奮闘も欠かせない。今永昇太や濵口遥大をはじめとした先発陣に、スペンサー・パットンや山﨑康晃といったリリーフ陣も大きく貢献した。ラミレス監督には投手陣の起用法についても語ってもらった。
「先発は、基本的には球数で代えるタイプ。もちろん状況によるが、基本的には90球くらい、もしくは100球。投げさせても110球がMAXだと思う。例えば7回に1対0で勝っていて、110球くらい投げてしまっていたら、もうリリーフを使おうかなと考える」
継投のタイミングに関しては、監督次第で様々なプランがある。かつて、日本では“先発は完投するもの”という考え方が常識となっていたが、今季の12球団でチーム完投数が2桁を超えたのは西武、楽天、オリックス、ロッテの4球団。DH制の有無も関係しているが、2009年は全12球団が2桁を超えていたことを考えると、大きな変化といえる。
「7回で100球、110球ぐらい投げていても3対0であれば、もしかしたら120球くらいで完封できるチャンスもある。そういった場合には考えたりもするよ。とはいえ、基本的な戦略としてはリリーフを信頼しているので、先発ピッチャーを投げさせ過ぎないことを大事にしている。そうすることでリリーフも先発も安定して力を発揮できる」