大谷「あの時直接行くより…」。日ハム入りに後悔なし、北海道で育んだ二刀流で世界一へ
2017/12/25
山岸佳奈
2012年のドラフト会議、日本ハムは1巡目で「大谷翔平」を指名し、会場を騒然とさせた。岩手・花巻東で160kmを記録するなど、超高校級の逸材として大きな注目を集めていた大谷だが、当初は高校卒業と同時にMLBへの挑戦を表明していた。
NPB12球団に指名されても入団拒否の姿勢を見せていた大谷にとって、日本ハムからの指名は予想外であり、指名後の挨拶にも同席しなかった。それでも、栗山英樹監督をはじめ、日本ハムからの必死の説得もあって入団を決めた。
その入団の決め手となったのが、二刀流”という日本球界で前人未到のプランだった。
「当初は、少数の人たちしか出来ると信じていなかった」
そう本人が語ったように、球界OBたちからも懐疑的な声が多数噴出する中での二刀流挑戦。それでも、大谷は投打でNPB屈指の選手に成長した。その背景には「そう思ってくれていた人たちが栗山監督をはじめ、周りにいたこと」と、周囲のサポートに感謝の思いを述べた。
そして、2018シーズンはMLBのロサンゼルス・エンゼルスに活躍の場を移す。
「あの時直接いくよりは、これだけ多くの人に背中を押してもらえることは僕にとって大きなこと」
札幌ドームに詰めかけた約1万3000人のファンに、日本ハムへの入団という決断が正解だったことを伝えた大谷。さらには「野球に没頭する環境を与えてくれた皆さんに感謝している」とし、「5年間でここまで多くの方たちが応援してくれたと実感した」と、北海道でプレーできたことの喜びを語った。
自ら、「まだ道の途中」とする野球人生の続きは、米国が舞台となる。
「行くと決めた以上は自分ができるまで頑張りたい。みんなから一番だねって言われる選手を目指す」
と、自ら目標とする「世界一」の選手となる覚悟を示した。
(取材:山岸佳奈)