ソフトバンク柳田にメジャー熱視線、争奪戦ぼっ発か。現役最高年俸で海外FAの可能性は
福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐外野手が23日の契約更改交渉で、NPB現役トップの年俸5億5000万円プラス出来高払い(金額は推定)でサインしたと伝えられている。
2017/12/26
柳田争奪戦か、成長続ける背番号9にメジャー熱視線
すでに複数のメディアでも報じられたように、柳田は今月2日に熊本市内で行われた同僚・千賀滉大投手とのトークイベントで「メジャーリーガーにならないんですか」と質問を受け「海外FA権を取れるのが32歳なので、33歳からだとちょっときついかな」と現時点ではやんわりと否定的なコメントを口にしている。
だが、2020年はちょうど今回締結した3年契約の最終年だ。実を言えば未だ柳田に熱い視線を送り続けるメジャーリーグ球団の極東スカウトは複数実在する。
その中の1人であるア・リーグ球団の担当スカウトは「普通の選手ならば30歳以上の段階で加齢はマイナス要素につながる可能性が高い。しかし柳田の場合は日本人離れした規格外のフィジカルの強さと精神力、そして成長力をすべて兼ね備えているので、普通の基準が当てはまりにくい。いい意味でこれまでの常識を覆してしまうことも十分に考えられる」と評していた。
その上で「ソフトバンクがたとえ大型契約を結んでも今後、柳田のチェックを続けていく姿勢に変わりはない。むしろこれから年齢を重ねて経験を積み上げていけば力任せにフルスイングするような荒々しさが減り、新たなインサイドワークも身につけられることで選手としてさらなる成長を遂げるのではないか。そうなれば逆に柳田の評価は3年契約を結ぶ前よりも上がる」とも続け、太鼓判を押している。
この話を聞く限り、ソフトバンクと大型契約を結んでも柳田に対するメジャーリーグからの熱視線はほとんど変わらないまま向けられそうだ。そして今後も海の向こうから順当に評価され続ければ、海外FA権を取得する3年後には複数のメジャーリーグ球団の間で本格的な柳田争奪戦がぼっ発しても何ら不思議ではない。
だが仮にそうなるとしたら、もちろんソフトバンクも黙ってはいないはず。
前出の地元紙報道に則れば、柳田とは今回の契約更改においてメジャーリーグ選手会が発表した選手の今季平均年俸409万ドル(約4億6000万円)を超える「年俸5億5000万円プラス出来高」の3年契約を締結。世の中に「メジャー平均年俸越えの超好待遇」を印象付けた。
当然3年後もさらなる条件引き上げによって、メジャーリーグ側の提示条件に負けないだけの好オファーを柳田引き留めのために用意しようと心血を注ぐはずだ。たとえマネーゲームになったとしても今のソフトバンクならば、メジャーとやり合えるだけの資金力を持っている。
3年後、ソフトバンクとメジャーリーグの球団が柳田を巡って激しい火花を散らすことになるのか。いずれにせよ、過去を振り返ってみるとFAに対する柳田の発言は年々変化していることもあって、現段階で「大型契約」と「生涯ホークス宣言」が必ずしもリンクしているとは言えない。
30歳を超えようとも、まだまだしばらく進化が止まりそうもない鷹の背番号9の今後が注目される。(金額は推定)