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サヨナラ弾後に負傷…、「逆走」で塁踏まず…判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】

 野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。(2018年1月3日配信分、再掲載)

2020/04/06

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正解は…

B:各塁を踏まなければならない。しかし、これは守備側のアピールプレイ。監督や選手からアピールがなければ、アウトにならない。
 

 公認野球規則7.02を見てみよう。
 
 「走者は進塁するにあたり、一塁、二塁、三塁、本塁の順序に従って、各塁に触れなければならない。 逆走しなければならないときも、5.09の各項規定のボールデッドとなっていない限り、すべての塁を逆の順序で、再度触れて行かなければならない。前記のボールデッドの際は、途中の塁を踏まないで、直接元の塁へ帰ることはさしつかえない」
 
 5.09とはファウルボール、デッドボール、インターフェア、ボークのときなど。逆走が必要なときは、7.02【注2】に挙げられているが、ここで該当するのは(1)の「フライが飛んでいるうちに次塁へ進んだ走者が、捕球されたのを見て帰塁しようとする場合(7.08d参照)」にあたる。
 
 2013年6月25日、ヤクルト対DeNAでこのプレーが起こった。
 
 9回表1アウトで一塁走者はDeNAのトニ・ブランコ、打者が荒波翔。荒波の当たりはレフト線ギリギリへ。ブランコは二塁ベースを回ったところで飛球を見ていた。これをレフトのラスティングス・ミレッジが好捕。ブランコは一塁へ戻ったが、二塁ベースを踏み忘れていた。踏み忘れを見ていた三塁手の宮本慎也が審判員にアピールし、アウトが成立しました。
 
 アピールが必要となる理由は、公認野球規則7.10「次の場合、アピールがあれば、走者はアウトとなる」の(b)項に、「ボールインプレーのとき、走者が進塁または逆走に際して各塁に触れ損ねたとき、その塁を踏み直す前に、身体あるいは触れ損ねた塁に触球された場合」とあるためだ。

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