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大量点差で盗塁…、勝利とセーブWゲット…判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】

野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。(2018年1月4日配信分、再掲載)

2020/04/07

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正解は…

C:公式記録員の判断となり、捕手の野手選択(フィルダースチョイス)となる。
 

 このような場面での盗塁は、プロ野球においては「盗塁」として記録されない。盗塁について記した公認野球規則10.07(g)項に記述がある。
 
 「走者が盗塁を企てた場合、これに対して守備側チームがなんらの守備行為を示さず、無関心であるときは、その走者には盗塁を記録しないで、野手選択による進塁と記録する」
 
 そして、【原注】には「守備側が無関心だったかどうかを判断するにあたって、次のような状況を全体的に考慮しなければならない――イニング、スコア、守備側チームが走者を塁に留めようとしていたかどうか、投手が走者に対しピックオフプレーを試みたかどうか、盗塁の企てに対して通常は塁に入るべき野手が塁に入る動きをしたかどうか、守備側チームが走者の進塁にこだわらない正当な戦術的動機があったかどうか、守備側チームが走者に盗塁を記録されるのを強くはばもうとしたかどうか」とある。
 
 実は、MLBでは以前から「大量得点差での盗塁はタブー」とされていたが、NPBではそこまで神経質になってはいなかった。それが2008年に規則が改正され、MLBと同じ考えで判断するようになった。
 
 このプレーは、2010年6月4日の阪神対オリックスで起こった。阪神が5点をリードして迎えた7回裏1アウト一、三塁から、ファーストがベースに着いていない状態で、代走の藤川俊介が盗塁を試みた。このときは、捕手に野手選択が記録された。

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