投球4回で勝利投手に? 「自責点」って…判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】
野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。(2018年1月5日配信分、再掲載)
2020/04/08
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正解は…
A:先発投手に付く。
まずは公認野球規則10.17「勝投手、敗投手の決定」から見てみよう。
「(a)ある投手の任務中、あるいは代打者または代走者と代わって退いた回に、自チームがリードを奪い、しかもそのリードが最後まで保たれた場合、その投手に勝投手の記録が与えられる。ただし、 次の場合はこの限りではない。
(1)その投手が先発投手で、10.17(b) が適用された場合。
(2)10.17(c)が適用された場合。
【原注】試合の途中どこででも同点になれば、勝投手の決定に関しては、そのときから新たに試合が始まったものとして扱う」
また、10,17(b)の(2)にはこのような記述がある。
「(2)勝チームの守備が5回(6回未満)の試合では4回」
このケースに該当する試合が、2000年8月22日に行われている。オリックス対日本ハムの試合で、日本ハムが7対1とリードした6回表の守備中に降雨コールドゲームとなった。
日本ハムは先発の関根裕之が4回1失点、5回からは高橋憲がマウンドに上がっていました。 試合は6回未満で終わっているため、10.17(b)項の適用により、勝利投手は関根となる。もし、6回表の守備を終えていたら、勝利投手は別の投手になっていた。