パドレス移籍の牧田が会見、“絶滅危惧種”アンダースローこそ強み。対戦したいのは打者・マエケン
2018/01/10
Kana Yamagishi
埼玉西武ライオンズからポスティングシステムを利用し、サンディエゴ・パドレスへの移籍が決まった牧田和久投手は10日、埼玉県内の西武球団事務所で記者会見した。「緩急つけたテンポのいい投球を最大限に出したい」とメジャーでの抱負を語った。
パドレス移籍について「無事決まってほっとした」と安どの表情を浮かべた牧田。決め手となったのは、野茂英雄氏や斎藤隆氏がフロントにいること。チームの印象を「若手が多くてやりがいがある」と語り、日本球界で先発やリリーフで培った経験を大いに生かせそうだ。
日米両球界で数少ないアンダースローは、現地でも注目度が高い。牧田がアンダースローに転向したのは高校1年の秋。「アンダースローじゃなかったらここないはいなかった」とし、「(米国でも)プレースタイルを変えずに長所を生かしたい」と意気込む。
コミュニケーションに不安はあるというが、「チームに率先して入っていきたい」と前向きだ。メジャーで対戦したい選手を問われ、ドジャースの前田健太投手を挙げた。前田は打者として、パドレスの本拠地ペトコ・パークでも本塁打を放っている。牧田は「カーブで打ち取りたい」と話した。
“絶滅危惧種”とまで言われるアンダースロー。「変わりがいないことが強み」と語る牧田の米球界での活躍に注目だ。
(取材:山岸佳奈)