エースの代役は十分! ”開幕カードに強い”ディクソン、オリ開幕投手へ【どら増田のオリ熱コラム #19】
オリックスの開幕投手はディクソンで当確だ。首脳陣は金子千尋の開幕戦での登板がないことを明言。各チーム相次いで開幕投手候補が登板した20日、この日にオリックスの先発を務めたディクソンは文句なしの投球を見せた。
2015/03/21
ベースボールチャンネル編集部
金子千尋は開幕回避も、ディクソンが満点回答
「千尋の27日の登板はない」
最後のオープン戦3連戦の初日となった20日阪神戦の試合後、前日の高山ピッチングコーチに続いて、森脇監督も金子の開幕回避を明言した。金子はウエスタンリーグの試合で”試運転”をしてから本拠地開幕戦(4月3日)までには今季初登板を果たすものと思われる。
昨年のクライマックスシリーズを敗退した日に森脇監督から今季の開幕投手を指名された金子だが、これまで本人は「開幕で投げたい気持ちは強いけど、それよりも1年間投げられるほうを優先したい」と語っていただけに、無理をする必要はない。
前日のマスコミの取材には若干の含みを残した森脇監督が金子の開幕回避を明言したのは、金子が回避した場合は第2戦から開幕投手にスライドすることを決めていたディクソンが20日の試合で好投をしたからに他ならない。
さて、ディクソンの今季オープン戦&練習試合成績をまとめると下記のようになる。
2月24日 対斗山(球春みやざきベースボールゲームズ)3回 被安打2 失点1
3月6日 対巨人(オープン戦)5回 被安打1 失点0
3月13日 対ソフトバンク(教育リーグ)5回2/3 被安打4 失点1
キャンプから順調な仕上がりを見せていたディクソンは前回登板予定だった12日の楽天戦(姫路)を6番手候補の山崎福也に譲り、翌日の2軍戦に調整登板している。
オープン戦最終登板となる阪神戦。1回表は三者連続ショートゴロで打ち取り、わずか4分。驚いた私は、ここからディクソンの毎イニングの時間をはかってみた。すると2回から5回までの各回を約4分で、6回に至っては3分でベンチに戻ってきた。
7回は西岡にライト前へ運ばれたが、外野に打たれたヒットはこの1本のみ。マートンに四球を与えちょうど100球を投げ終えた2アウト満塁の場面で古川に交代(福留を打ち取り無失点)したが、ストレートも変化球も低めに鋭い角度で決まり、伝家の宝刀ナックルカーブは最高の”輝氣”を放っていた。森脇監督が金子の開幕回避を明言するには十分過ぎる内容だった。