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イチロー、NPB復帰の可能性で感じる“違和感”。MLB球団がレジェンドを獲得する価値とは

マイアミ・マーリンズからフリーエージェント(FA)となり、今季の所属先が未定となっているイチロー外野手。代理人が日本球界への復帰を示唆するなど、その動向に注目が集まっている。

2018/01/23

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まだ十分にMLBでプレーできるイチロー

 ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースでプレーした“もう1人のレジェンド”黒田博樹氏は2015年シーズンから8年ぶりに古巣・広島東洋カープに復帰した。その際、カープ復帰を2014年12月末に決めて2次からとはいえキャンプにも参加し、古巣のチーム編成を早々と構築させることにも一役買っている。
 
 前出の「MLB.com」でも掲載されているように、代理人であるボッグス氏はイチローの日本行きを「考えたくない」と言い切っている。筆者も同感だ。今年10月に45歳を迎えるとはいえ、イチローはまだまだ十分にプレーできるだろう。
 
 米国人ビートライターの中には加齢による衰えから「戦力として見るMLBの球団はない」と指摘してシビアな目を向ける有識者も多くいるが、そう思いたくない。昨季はジョン・バンダーウォールの持つMLB代打安打記録に1本及ばなかったものの球団記録を5本上回る27安打をマーク。前半戦は苦しみながらも球宴以降の後半戦に限れば、打率2割9分9厘と存在感を示した。チャンスを与えられれば、今季もそれなりの結果を残す力はあるはずだ。
 
 ここまで大きなケガもない。きっちりとコンディションを仕上げてグラウンドに臨む姿勢は群を抜いている。チームメートとなる他のメジャーリーガーも、そういうプロフェッショナルなイチローの姿を模範として自らに取り入れていくに違いない。前出ビートライターの有識者の言葉を借りれば、戦力として見ないMLBの球団であってもそれだけでイチローを獲得する価値はあると考える。
 
 それにMLBはNPBと違ってイチローのようなレジェンドでも途中加入するケースは日常茶飯事だ。チーム全体から気遣いされ過ぎることもなく、イチローにとってもスンナリと溶け込める要素はNPBよりも遥かにそろっているだろう。
 
 50歳までとは言わないが、レジェンド・イチローにはMLBで何とか選手生活を全うしてほしい。
 

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