【春季キャンプ見どころ・西武】投手陣の穴埋めできるか。ドラ1右腕トリオ、左腕投手の争い激化か
2月1日からプロ野球の春季キャンプが一斉にスタートする。大物ルーキー、新外国人、フリーエージェント(FA)移籍など新加入の選手に注目が集まるが、それぞれのチームがシーズンを勝ち抜くためにポイントはどこか。
2018/01/29
先発投手に期待高まるドラ1右腕トリオ
昨季は4年ぶりにAクラスに返り咲いた埼玉西武ライオンズだが、今季の見通しはそれほど明るくない。
野上亮磨、牧田和久の両投手を移籍で失った代償はかなり大きい。辻発彦監督は厳しいチーム編成の中でのマネジメントを強いられるが、それだけにキャンプに掛ける想いは他の指揮官より強いかもしれない。
先発投手陣は、エース菊池雄星、ウルフ、十亀剣の3人は確定だろう。4番手から6番手はファームの投手陣も含めて横並びの様相だ。どういった投手が頭角を現すのか、オフからの取り組みも含めて、キャンプで見定めることになる。
期待が高いのはドラ1右腕トリオだ。
高橋光成、多和田真三郎、今井達也。今井はもう少し時間がかかりそうだが、入団2年で12勝を挙げている多和田には次期エース候補としての期待がかかる。調子のいい時は完封できる力もある。調子の波が激しかったこれまでからどう脱皮を図っていくか。シーズンオフにウインターリーグに参加した高橋光も負けてはいられない。ルーキーイヤーに月間MVPを獲得するなど華々しいデビューを飾ったが、キャリアハイがこの年というのはさみしい。
この3人に、野上の人的補償で加入した高木勇人は戦力になりたいところだろう。新天地で自身の居場所を見つけたい。左殺しのスライダーがあるドラフト1位の齊藤大将、同3位の伊藤翔のポテンシャルも見てみたい。