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【球界男前列伝〜男が惚れる男たち】三浦大輔インタビュー<前編>横浜一筋25年「後悔なんて全くない」

いつの時代でも、プロ野球のグランドには男前がいる。その姿、そのプレー、その言葉…老若男女を魅了する彼らは、どのような信念を持っているのか。第1回は“ハマの番長”三浦大輔氏に話を聞いた。(取材・文:海老沢純一)

2018/01/29

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Kana Yamagishi



「強いチームを倒して優勝したい」

 その夢を叶えてプロ野球選手となり、横浜ベイスターズ(DeNA)のエースとして長く活躍を続けてきた。25年に及ぶ現役生活の中で、三浦氏が最もファンの心を掴んだのが、“ベイスターズ一筋”だった姿勢だろう。08年にFA宣言をした際には、阪神タイガースからオファーがあったことが伝えられているが、最終的にベイスターズへの残留を決めた。
 
 「信念というより、結果そうなっただけですよ」と三浦氏は受け流したが、チームは自身7年目の98年の日本一を最後に、10回の最下位(DeNA含む)を記録するなど低迷期に入っていった。
 
 当時の阪神は、横浜とは逆に低迷期を抜け出して優勝争いに食い込む強豪チームとなっていた。それでも横浜残留を決断した理由については、「強いチームを倒して優勝したい」という思いからだったと語った。
 
 「悩んで悩んで、振り返ったんですよね。三浦大輔は今までどういう風に歩んできたのかなって。あぁ、そういえば俺、強いチームで一回もやってなかったな。少年野球でも弱いチームだったし、でも強いところを倒して優勝したい。高校の時もそうでした。天理高校を倒して、甲子園出たい。結果、出れなかったですけど。
 
 あの時、阪神は2位で横浜は5位、6位の下位のチームでしたから、2位のチームに行って優勝するのか、横浜をなんとかする。どっちが三浦大輔らしいかなって。振り返ったときに、やっぱ強い阪神を倒して、強いチームを倒して優勝したいっていうところに結論は行きつきましたね」

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