【球界男前列伝~男が惚れる男たち】三浦大輔インタビュー<後編>嫌だった“ハマの番長”。諦めついた「少女の言葉」
いつの時代でも、プロ野球のグランドには男前がいる。その姿、そのプレー、その言葉…老若男女を魅了する彼らは、どのような信念を持っているのか。第1回は“ハマの番長”三浦大輔氏に話を聞いた。(取材・文:海老沢純一)
2018/01/30
Kana Yamagsihi
蝶野正洋氏から学んだ“自己プロデュース”
さらに三浦氏は「しっかりと良いピッチングしてくれればうれしいですし、野球をやってくれていること自体がうれしいですね」と、自らの遺伝子を継ぐ澪央斗さんへの思いを語った。
もちろん、澪央斗さんだけでなく三浦大輔氏に憧れて野球を始めた少年は多いだろう。では、そんな三浦氏はどのような人物に魅力を感じるのだろうか?
「プロレスラーの蝶野正洋さんとか、かっこいいなと思いますね。お会いして話して、自己プロデュースっていうのをいろいろ教えていただきました」
蝶野正洋氏から教わったというこの“自己プロデュース”の大切さは、現役時代から現在も続けており、代名詞ともなっているリーゼントスタイルなどに現れている。
三浦氏は、この髪型から“ハマの番長”のニックネームで親しまれてきたが、「最初は嫌でしたよ!」と笑顔で振り返った。
「僕らの学生時代には、もう番長っていませんでしたから。もう少し上の世代だったんじゃないですかね。だから、僕らの世代にしてはちょっと古いなっていうイメージがあったんですよ」
それでも、今では“ハマの番長”のニックネームにも愛着を持っているという。
「ありがたいことだと思っていますね。ファンの人も親しみを込めて言ってくれてますから。すごく受け入れていますし、もう切っても切り離せないものだと思いますね」