【春季キャンプ見どころ・巨人】V奪還へ激化する二遊間争い、正捕手の座を手にするのは?
2月1日からプロ野球の春季キャンプが一斉にスタートする。大物ルーキー、新外国人、フリーエージェント(FA)移籍など新加入の選手に注目が集まるが、それぞれのチームがシーズンを勝ち抜くためのポイントはどこか。
2018/01/30
セカンド、サードが競争激化か
昨季11年ぶりのBクラスに沈んだ読売ジャイアンツは巻き返しのシーズンとなる。
普通のチームであれば、まずはAクラス入りを狙うところだが、巨人にとって優勝こそが至上命題となっている。上位3チームを破る戦力を整えることができるか。
とにもかくにも、若手の台頭が今キャンプの課題だ。チームは若返りを図るため、昨季118試合に出場し14本塁打をマークした村田修一と契約を更新しなかった。村田はまだまだ戦力として十分だが、鹿取義隆GMが若手重視の方針を打ち出したのなら納得のいく選択だ。
そこで競争が激化するのがセカンド、サードだ。
昨季、村田とマギーを併用して攻撃的布陣をとるために、守備には多少の目をつぶった。ただマギーのセカンド起用は、優勝を狙うにはリスキーだろう。若手の成長度合いにもよるが、セカンド、サードを巡る争いが繰り広げられる。
サード候補に挙がるのは、2014年ドラフト1位の岡本和真だ。セカンド候補は2016年1位の吉川尚輝、15年5位の山本泰寛だ。もちろん、岡本の後ろにも多数の候補者が控えているが、もし岡本に計算がたつようであればマギーのセカンド起用が継続される。吉川尚、山本に可能性を見いだせれば、マギーをサードに戻す布陣が組める。
ポジション2つを巡って、3人以上が争うというわけだ。巨人は昨オフにゲレーロを獲得した。打線を考えると、ホームランバッターばかり並べても戦い方に隙が出るため、岡本はやや不利になるかもしれない。セカンド候補は吉川尚がややリードだが、山本も着実に成長している。