わずか1試合で退団…元西武の“渡り鳥投手”は日本をどうみたのか?【インタビュー】
昨シーズン、埼玉西武ライオンズでわずか1試合のみに登板したアレクシス・キャンデラリオを覚えているだろうか? ドミニカ共和国出身の35歳右腕はこれまで9カ国でプレーした“渡り鳥”だが、日本での生活やプレーをどのように感じたのか。話を聞いた。(取材・文:高橋康光)
2018/02/04
Yasumitsu Takahashi
「ただ日本では非常によくしてもらいました」
アレクシス・キャンデラリオという名を聞いてもピンとこない野球ファンが大部分であろう。昨シーズン、西武ライオンズで公式戦に1試合登板(0勝1敗,防御率21.00)したのみ、シーズン途中に加入し、終了を待たずに自由契約となってしまったドミニカ共和国出身,35歳のベテラン右腕だ。
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ファンに全くインパクトを残さず日本を去って行ったキャンデラリオだが、入団時には日本が9ヶ国目のプレー国となることで話題になっていた。ドミニカの地元紙にも”渡り鳥プレーヤー”として紹介される彼の野球人生に迫ろうと、母国のウインターリーグでプレー中の彼に話を聞いてみた。
――9カ国目(日本、米国、メキシコ、ベネズエラ、パナマ、ニカラグア、オランダ、イタリア、ドミニカ共和国)となった日本の野球はどんな印象でしたか
「非常に競争力の高いリーグで、いい選手が多いです。自分が慣れ親しんだ野球とは多少システムは違いますが、同じ”野球”であることに違いはないですよ」
――残念ながら結果を残すことはできませんでしたね
「日本の野球にアジャストする前に終わってしまった感じです。一軍登板の機会は1試合だけだったので。もう少しチャンスがあればまた違ったかもとは思います。ただ日本では非常によくしてもらいました。相手に敬意を持つこと、きちんと規律を持つこと、野球だけでなく、文化も学べました」
――あなたのようなベテランが日本の二軍にいることは退屈だったと思うのですが
「そんなことは全くないですね。いつだって学ぶことはできます。優秀な若手も多いですし、一軍にいようが二軍にいようが学べることは多いですよ」
――パフォーマンス的な面で成功はできませんでしたが、そうしたあなたの姿は日本の若手にもよいお手本となったのではないかと思います
「そうだといいですが。とにかく、ベストを目指して根気強くがんばって練習することですよ」