【春季キャンプ見どころ・広島】リーグ3連覇へ、左腕不足解消と右打者の成長がカギ
2月1日からプロ野球の春季キャンプが一斉にスタートする。大物ルーキー、新外国人、フリーエージェント(FA)移籍など新加入の選手に注目が集まるが、それぞれのチームがシーズンを勝ち抜くためのポイントはどこか。
2018/01/31
鈴木誠也に次ぐ右打者は?
一方の打者では、CSで鈴木誠也不在の穴を大きく感じたのは記憶に新しい。
球界全体に言えることだが、各チームに左の強打者が多い。セ・リーグではDeNAに侍ジャパンの主砲・筒香嘉智が君臨し、阪神は福留孝介、糸井嘉男、鳥谷敬のベテラントリオが存在感を放つ。巨人には勝負強い阿部慎之助がいて、中日には京田陽太、大島洋平のヒットメーカー。ヤクルトには坂口智隆、川端慎吾に加えて、青木宣親の復帰も決まった。
昨季の広島を振り返ると、鈴木の離脱の穴が大きかったのはもちろん、主軸の右打者がベテランの新井貴浩、エルドレッドしかいなかった。鈴木の回復具合に加えて、そのあとに続く右打者の台頭が今キャンプの目玉になってくる。
メヒア、バティスタの外国人にも期待したいが、プリンス・堂林翔太が気になる存在だ。 堂林は3年目の2012年に1軍デビューを飾ると、144試合に出場し118安打14本塁打を放った。未来のクリーンアップと期待されたが、その後の成績は下降線をたどった。鈴木に主役の座を奪われ、ここ数年は苦しいシーズンが続いている。
このほかでは1軍キャンプメンバーに6年目の美間優槻、下水流昂がいる。美間は昨年のウェスタンリーグで打率.300、長打率.484をマーク。下水流は打率.268、長打率.439だった。右打者の台頭こそ、リーグ3連覇をぐっと引き寄せる。