SBデスパイネが語る日本野球の違い「日々、学ばされる」。カリビアンS、キューバ代表で始動
カリビアンシリーズに出場するキューバ代表チーム、アラサネス・デ・グランマにはアルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)が所属している。デスパイネはキューバ紙に対して、本大会の意気込みに加えてカリブ海地域と日本の野球の違いを語った。(文:高橋康光)
2018/02/02
「日本ではインテリジェンスや細かい部分が重要とされる」
デスパイネは、これまでの大会を「確かに優勝した2015年大会がよりエンジョイできたと言えるが、それぞれの大会に思い出がある。残念ながら昨年はいいパフォーマンスを見せていたが、準決勝で負けてしまった」と振り返る。
そして、「各チームともキューバをリスペクトしてくれている。我々は長い間こうした大会に参加しておらず、はじめのうちは選手たちにも影響はあったが、今は大会ごとに勝利へのモチベーションは強くなっている」とキューバにおける同大会の位置づけを述べている。
また、カリブ海地域と日本の野球の違いについては「この地域の野球はパワーが重視され、より個人の力を重んじた打撃戦となる。一方、日本では得点を挙げるためにインテリジェンスや細かい部分が重要とされる。そして、より組織的で戦術的だ。日々の試合、バッターボックスの中で学ばされる」と言及している。
最後に大会への抱負について「個人のことはどうでもいい、チームとしての仕事をすることだけを考えている。昨年は、あわや優勝もという力を示せた。(総当たりという)この大会のシステム上、まずは2勝が必要だ。(トーナメントとなる)準決勝からは負けられない。我々はその先へと行きたいんだ」とインタビューを締めくくっている。
主砲デスパイネの出来如何でキューバ勢の成績は大きく左右される。度重なる亡命によるタレントの流出で低迷する母国にいいニュースを届けられるか。その一方で、大会期間が2月2日~8日ということもあり、デスパイネは今年も必然的に日本のキャンプへは合流が遅れることとなる。日本のファンを安心させるためにもぜひメキシコでの快音を期待したいところだ。