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ソフトバンク、残る席は3つ。異例のレギュラー当確発表の効果は?

春季キャンプが幕開けした。昨季に日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスでは、すでに当確が公表された選手以外のポジションを巡ってし烈なレギュラー争いが繰り広げられている。

2018/02/05

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厚い選手層、レギュラー陣が抱く危機感

 2月1日、春季キャンプが始まった。ソフトバンクホークスのキャンプ地・宮崎市は初日、あいにくの雨。グラウンドは使用できず、室内練習場でのスタートとなったが「オーバーペースにならなくていい」と柳田悠岐新選手会長は前向きだ。2日目には暖かな日差しを受けたグラウンドで活気に満ちた声が飛び交う。日本一連覇へ向けた新たな戦いが幕を開けた。
 
 今年のメンバー組分けは例年とは少し異なる。工藤公康監督が指揮を執るようになってから、実績はなくとも若手をA組(1軍)に起用し、ベテランと若手が混じり合って汗を流す姿が多く見られた。
 
 しかし今年は投手11人、野手20人のうち、フレッシュな顔ぶれといえば栗原陵矢と九鬼隆平くらいだ。1軍未経験とするなら九鬼のみとなる。
 
 さらに、キャンプイン前日のミーティングで工藤監督は異例のレギュラー当確選手を発表した。内川聖一、今宮健太、松田宣浩、中村晃、柳田、デスパイネの6人は当確。残る捕手、二塁手、右翼手のレギュラー争いが繰り広げられることとなった。
 
 今季もキャプテンを務める内川は「自主トレの手応えを感じながら高まる期待と、実際にユニフォームを着て動き始める不安の両方を感じているのではないかと思います。僕自身もそうです。目標は開幕を100パーセントの状態で迎えること」と語った。
 
 レギュラーを確約されたとはいえ、B組にいる若手からの突き上げについてどう感じるのか。
 
 「A組にいる立場からすると、這い上がらせてはいけない。ケガなどの理由で僕らが自らチャンスを与えてはいけないと思います。ただチームとして考えると、若い選手が頑張ることはプラスになるし嬉しい」と、個人とチームとの両方の見解を示した。
 
 柳田は「みんなレギュラーになりたいと思っているはず。でも、レギュラーは取りづらいと思いますよ……いい選手ばかりなので、隙を見せないよう自分も気を引き締めていきたい」と話す。

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