ソフトバンク、残る席は3つ。異例のレギュラー当確発表の効果は?
春季キャンプが幕開けした。昨季に日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスでは、すでに当確が公表された選手以外のポジションを巡ってし烈なレギュラー争いが繰り広げられている。
2018/02/05
“打てる捕手”へ、A組初参加の九鬼の持ち味
A組初参加となる九鬼は「少し緊張していましたけど、すんなり入れたと思います」と清々しい表情で話す。初日のA組は参加した投手11人全員がブルペンに入り、九鬼は岩嵜翔と武田翔太の球を受けた。
キャッチングの際に「すみません」と先輩に謝る姿が度々見られた。「キャッチングは自分の大きな課題です」と言う。それに加え、配球も勉強していかなければならない。先輩たちとは守備面で大きく差があると感じている。持ち味は打撃だ。“打てる捕手”を目指して得意の打撃に磨きをかけるべく日々バットを振る。
ともにA組で汗を流す先輩捕手がいいお手本だ。「高谷さんはベテランで経験豊富なのでいろんなものを盗んでいきたいです。(甲斐)拓也さんは目標にするのではなく超えていかないといけない人。栗原さんとはこれから争っていくことになると思う。気持ちを高めてやっていきたい」と、それぞれに対し意識している。
工藤監督は「競争意識を持ってやってもらいたいですね。キャンプ、オープン戦でレベルアップをし、より高い状態で開幕を迎えてほしい」と選手を見守る。
2018年のチームスローガンは「もう1頂!」に決まった。連覇ではなく、また1から全員で1つになって頂点を目指そうという意味だ。もう1頂!レベルアップした選手が、残された枠を獲得することになるだろう。