「自分はできると示したい」。元巨人の“期待外れ助っ人”が語る日本球界への想い【インタビュー】
NPBでは、毎年多くの助っ人外国人選手が入団する。成功を遂げる選手もいれば、期待外れに終わる選手も少なくない。その要因は様々だが、選手本人は日本球界、日本社会についてどのように感じたのか。母国ドミニカ共和国のウインターリーグに参加した2選手に話を聞いた。今回は全2回の第1回。(取材・文:高橋康光)
2018/02/10
Yasumitsu Takahashi
「自分にチャンスをくれるところならどこでも構わない」
――ただ、前年にMLBでプレーしていたあなたが、日本の2軍でプレーするのは時に退屈だったのでは?
「そんなことはなくて、コーチも選手もよくしてくれてファミリーのような感じだったね」
――同じ時期にキューバのフレデリク・セペダ選手も2軍にいましたね
「セペダは本当にすばらしい人間だ。彼と時間を共有できて色々と学ぶことができたよ」
――この2人がそろって2軍にいるという状況があまり想像つきません
「我々は野球選手だから、そこでプレーしろと言われればそうするしかないんだよ」
――こちらのメディアでは、よくあなたとカルロス・ペゲーロ(楽天)が比較されていましたが、彼が日本で活躍しているのを知っていますか?
「(笑)もちろん知っているよ。彼は素晴らしい選手だし、活躍はうれしいよ。同じドミニカ人としても、遠い日本でドミニカ人が頑張っているというのは非常に喜ばしいものだと思っているよ」
――あなたもペゲーロと同じくらい日本でチャンスをもらえていれば違う結果になったと思うことはないですか
「うーん、確かにすぐに2軍行きとなったけど、感じは悪くなかったんだ。でも、ケガをしてからうまく行かなくなったね。もう一度日本でプレーし、自分はできるということを示したい気持ちはある。自分にチャンスをくれるところならどこでも構わない」
――プレー面とは別に日本の生活はどうでしたか
「非常に気に入ったよ。ずいぶんと東京を知ることができた。落ち着きがあり、安全で皆におすすめできる素晴らしい街だ」
――日本はもううんざりだと思っているのかと思っていましたよ
「(笑)全くそんなことないよ。本当にもう一度プレーできればと思っているよ」
ヤマイコ・ナバーロのインタビューは次回へ。