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運命を変えた「銃弾所持事件」。元ロッテ助っ人が語る日本球界での苦悩【インタビュー】

NPBでは、毎年多くの助っ人外国人選手が入団する。成功を遂げる選手もいれば、期待外れに終わる選手も少なくない。その要因は様々だが、選手本人は日本球界、日本社会についてどのように感じたのか。母国ドミニカ共和国のウインターリーグに参加した2選手に話を聞いた。今回は全2回の第2回。(取材・文:高橋康光)

2018/02/11

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Yasumitsu Takahashi



「精神的に少し参ってしまったところもあった」

――最後にどうしても銃弾所持の一件について聞いておかねばと思っているのですが
 
 「(表情曇る)もうそのことについてあまり話したくないんだ」
 
――ただ、日本の野球にアジャストする上で、3月に出場停止となったことは、その後を大きく変えてしまったのでは
 
 「さっきも言ったけど、オープン戦では好調だったし、ポジティブな気持ちで日本の野球にチャレンジしていたんだ。とにかく、ああいう事は自分にとっても初めて起きたことだった。過去にもこういう問題は起こしたことなどなかったんだ。ただもうそれは起ってしまったことであり、過ぎたことだ。今はここでこうしてプレーしているし、がんばってプレーする以外にないだろう?」
 
――今のあなたのパフォーマンスを見ていると、あの一件がなかったらと本当に思っています
 
 「そう言ってくれるのはありがたいね。確かにもう少しよかったのではと思っているよ。ただ精神的に少し参ってしまったところもあったね。とにかく今をがんばるだけだよ」
 
 前回のフアン・フランシスコ(元巨人)とともに、不遇の日本時代についてイヤな顔をせずインタビューに答えてくれた。時間が多少過ぎていること、日本人相手へのリップサービスも考慮に入れても、日本球界や日本での生活を想像以上にエンジョイしていたようだ。
 
 1月末の時点で2人ともフリーということだったが、ドミニカでの状態を見る限り調子は非常に良さそうだ。様々な事情が重なり、日本では思ったような活躍ができなかった2人ではあるが、ともに30歳とまだまだ老け込む歳ではない。再び彼らを日本球界で目にする機会はあるのだろうか。

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