打倒安田に燃える香月。一軍生き残りへ大ベテランから学んだ”超一流の姿”【マリーンズキャンプ通信2018#3】
ドラフト1位ルーキー、安田と同じくサードで左打ちの強打者が、今年こそ一軍での飛躍を誓う。プロ4年目の香月一也は、オフの自主トレで大ベテランに弟子入り。そこで多くのことを学んだ。
2018/02/11
千葉ロッテマリーンズ
志願の弟子入り
スーパールーキー安田尚憲内野手の入団に沸く千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプにあって虎視眈々と一軍定着を目指し、汗を流し続ける選手がいる。プロ4年目の香月一也内野手だ。
「いい刺激になっています。(平沢)大河が入ってきた時も燃える想いがありましたけど、守備位置が違った。今回は同じサードのポジションで同じ左打者。ドラフトで指名をされた時から燃える想いがあった。やらないとアカンと思った」
同じポジションを守るドラフト1位ルーキーの存在が香月を駆り立てた。オフはいつも以上に振り込み、走った。1月の自主トレでは大ベテランの福浦和也内野手に志願して弟子入り。1月15日から25日まで沖縄県那覇市内で自主トレを共にした。午前は下半身強化や体幹メニュー。そして午後から打撃練習。終わってからウエイト。濃厚な日々だった。驚いたのは42歳ベテランの練習量だった。21歳の自分が根を上げそうになっても、次から次へとメニューを繰り返し、黙々と汗を流す姿に驚き、自分の甘さを痛感した。
「初めて一緒に練習をさせていただいて勉強になりました。練習の量が違った。そして普段は冗談を言ってくれたりと面白い方なのですが一度、スイッチが入ったら集中力が凄い。年齢は僕の倍なのに、ウエイトでは自分よりも重いものを持ち上げる。自分の甘さを感じました」
香月はベンチで100キロのバーベルを持ち上げるが、福浦は140キロを持ち上げていた。どんなにベテランになっても、実績を積み重ねてもさらなる高みを目指す超一流の姿を目の当たりにした。一軍で活躍するために必要なことを感じ取った日々だった。
「毎日、食事にも連れて行ってもらった。野球の話もいろいろとしてもらった」