日本ハム・清宮が向かうのは「勝者」か「敗者」か。乗り越えるべき“メディア狂想曲“
北海道日本ハムファイターズにドラフト1位で入団した清宮幸太郎内野手。プロ入り前の注目の高さはいまだ衰えず、米国での1軍キャンプの様子が各メディアで熱心に伝えられている。
2018/02/13
北海道日本ハムファイターズ
ルーキー唯一の1軍キャンプも出遅れ気味
北海道日本ハムファイターズのドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎内野手が静かな調整を続けている。プロ入り後初の春季キャンプ地は米国アリゾナ州スコッツデール。異国の地にも関わらず日本からは大勢の報道陣が押し寄せ、清宮は連日のように追い掛け回されている。
自主トレ中に右手親指の骨挫傷を患って以来、2月10日まで打撃練習を控えてきた。今はティー打撃から再開したとはいえ、まだまだペースはゆっくりだ。下馬評通りに高卒ルーキーを超越する怪物パワーをまだ周囲に見せ付けているわけでもない。
ルーキーで唯一の1軍キャンプ参加となっているものの、現状で清宮は出遅れている。何せ一番のセールスポイントであったはずの打撃がキャンプイン以降もしばらくの間、首脳陣からストップがかかって磨きをかけることができなかったのだ。
しかしながら各メディアは相も変わらず、この18歳ルーキーの一挙一動に釘付けとなっている。無理もあるまい。わざわざ現地に2人以上の記者を派遣している社も多く、そうしたメディア各社の社内事情も考えれば、とにかく清宮フィーバーを強引な形でもいいから引き起こしたい気持ちは理解できなくもない。
とは言うものの、この怪物ルーキーに対して過剰な追い回しや持ち上げは禁物だ。メディアがチヤホヤすることによって本人を勘違いさせてしまっては元も子もない。