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「日本に親愛の気持ち」。日本で活躍した助っ人3人が語る現在【カリビアンシリーズ戦記】

メキシコで開催されたカリビアンシリーズには、日本球界でプレーした多くの選手が参加している。今回、フレデリク・セペダ(元巨人/キューバ)、ラウル・バルデス(元中日/ドミニカ共和国)、オーランド・ロマン(元ヤクルト/プエルトリコ)の3選手に話を聞いた。

2018/02/16

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Yasumitsu Takahashi



「残念だがそれが野球というものだ」

 フレデリク・セペダはキューバの選手輸出解禁に伴い、2014年から2シーズン巨人でプレー。出場試合数は72試合にとどまり、打率.163,6本塁打,19打点と期待に応えることはできなかった。カリビアンシリーズには、優勝&MVPに輝いた2015年大会以来の参加だ。
 

 
――日本での2シーズンを振り返ってください
 
 「日本ではたくさんのことを学んだね。特に”プロ”としての野球や日本の文化だね。自分のキャリアの中で、日本で過ごした2年間は本当に満足しているよ。もちろん、もっと日本でプレーしたかったけれど。でも、残念だがそれが野球というものだ」
 
――今37歳ですが、そろそろ次のキャリアについて考えたりすることはあるのですか
 
 「いや、まだ考えていないね。キューバ国内で続けるつもりだ。他の国でプレーすることにも興味はあるけど、正直難しいのはわかっているよ」
 
――ひとつ聞いておきたいのですが、キューバの英雄と言われるあなたが日本では長い2軍暮らしをすることとなりました。不満を感じることはなかったですか。
 
 「1軍でも2軍でも多くの人たちと時間を共有できたことは有意義だった。1軍であまりプレーできなかったのは残念だが、やっぱりそれが野球というものだよ。うまく行かなくても前を向くことだ。まだキューバで達成していない目標もあるし、とにかく今自分のキャリアはキューバで続いているんだよ」

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