「日本に親愛の気持ち」。日本で活躍した助っ人3人が語る現在【カリビアンシリーズ戦記】
メキシコで開催されたカリビアンシリーズには、日本球界でプレーした多くの選手が参加している。今回、フレデリク・セペダ(元巨人/キューバ)、ラウル・バルデス(元中日/ドミニカ共和国)、オーランド・ロマン(元ヤクルト/プエルトリコ)の3選手に話を聞いた。
2018/02/16
Yasumitsu Takahashi
プエルトリコの“レジェンド”も
オーランド・ロマンは2012年から4シーズンに渡りヤクルトでプレー。133試合に登板し、18勝22敗6セーブ,防御率3.00という記録を残している。メジャーリーグでの経験こそないものの、長年プエルトリコを支えてきたベテラン右腕だ。
――カリビアンシリーズは何度目ですか
「8度目です」
――8度も!プエルトリコではレジェンド的な存在とも言われているようですね
「まあ長いことプレーしているし、このカリビアンシリーズやWBC(4大会全てに出場)といった国際大会にはほぼ出場しているし、そう呼んでくれる人もいますね」
――やはりプエルトリコ代表のユニフォームでプレーすることは特別ですか
「もちろんです。この島の代表としてプレーできるのは非常に名誉です。チームの一員としていられることに誇りを感じています」
――日本のファンにメッセージをお願いします
「日本のファンは今もSNSを通してコメントを残してくれたりするのでうれしいです。ヤクルトファンの皆さんには特に感謝したいです。4年間東京で過ごして日本が大好きになりましたよ。プエルトリコから日本のみなさんに親愛の気持ちを贈ります」
バルデスとロマンは、まだ今季の所属先が未定ということだが、3人ともプレーへの強い意欲を持っている点では共通している。日本球界から去ってしまうと、我々はそうしたプレーヤーたちの存在を忘れてしまいがちだが、地球のどこかでプレーを続けている。野球の世界もまた広いのだと、ここメキシコで実感している。