日本球界にメリットも? 元巨人助っ人が語る壮大な“本気の夢”【カリビアンシリーズ戦記】
メキシコで開催されたカリビアンシリーズは、盛況の中で幕を閉じた。今大会の運営副委員長を務めている元巨人のエドガー・ゴンザレスは、大会後に自らの胸に秘める壮大な夢を語った。(取材・文:高橋康光)
2018/02/17
Yasumitsu Takahashi
「ヤンキースのルーキーリーグで監督を」
現役時代のスマートな印象をそのままに颯爽と現れたエドガー氏は、現在メキシコウインターリーグのチャロス・デ・ハリスコでも要職に就いており、昨年のWBCでもメキシコ代表の監督も務めるなど、今やメキシコ球界にとって非常に重要な人物となっている。
――先日、「日本をカリビアンシリーズに招待したい」とおっしゃっていましたね
「ええ、カリブ野球連盟(CBPC)のフランシスコ・プエージョ会長ともそういう話はしています。カリビアンシリーズは60回を数える伝統ある大会ですし、そこに日本を招待できれば非常に喜ばしいことだと思います。もちろん、日本にも事情があるでしょうから、どのレベルのチームが参加するとかは問題ではないですね。日本のチームならクオリティが高いのは間違いないでしょうから」
――ここでは多くの人々が、「エドガー・ゴンザレスはメキシコ球界で重要な人物だ」と言っています
「非常にありがたいことですね。とにかく私のキャリアにおいて日本での2年間というのがとても重要で、私の場合特に巨人になりますが、日本球界とは関係を持ち続けたいですし、何とかしてカリビアンシリーズに参加してもらえるように模索したいと思っています。我々もメキシコ球界の発展に尽力したいし、(日本のカリビアンシリーズ参加も)メキシコ球界の発展にもつながると思っています」
――実際のところ、多くの日本人は、メキシコはサッカーの国という認識を持っています
「もちろん、それは分かっています。ただ、メキシコでの野球人気は成長を見せています。ここグアダラハラもそうです。この国には1億3000万の人々が住んでおり、まだまだ成長の余地はあると思っていますよ」
――春からのシーズンはどのチームと仕事をするのですか?
「ニューヨーク・ヤンキースのルーキーリーグで監督をします。ルーキーリーグは移動が少ないこともあって、家族のことも考えてこのカテゴリーでの仕事を選びました」
――フロントの仕事と現場での仕事と多忙ですが、どちらの仕事が好きですか?
「グラウンドでの仕事ですね。でも、どんな形でも野球に携われる仕事なら関心ありますよ」