斎藤佑樹に誰もが抱く「?」。アマ時代の貯金はゼロ、信じたい超遅咲きブレイクの可能性
北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が春季キャンプで好調ぶりをアピールしている。これまで高い注目を集めながらも結果を残せず、30歳の節目を迎える今季は背水のシーズン。好調を維持し、開幕ローテーション入りを果たせるか。
2018/02/20
キラリと光る投球術、キレ良く丁寧な制球
確かに元気がいい。日本ハム・斎藤佑樹投手が好調だ。18日の練習試合・阪神戦(宜野座)に4回から2番手でマウンドに立ち、2回無安打無失点。前回登板の韓国KT戦(10日=日本時間11日・米アリゾナ州スコッツデール)でも相手打線を2回無安打無失点に抑えており、生き残りへ向けて好投を続けている。
直球、変化球ともにキレが良く、低めに丁寧に集める投球術はキラリと光った。しかしながら、これで開幕ローテーション入りへ大きく前進し、今季の活躍に太鼓判が押されるような活躍が見込めるかと問われれば、どうしても「?」ばかりが浮かんできてしまう。
開幕前の春季キャンプ、あるいはオープン戦である程度の結果を出すパターンは、過去を振り返ってみても何度かあった。あくまでも肝心要は開幕後だ。今の時期にいくら素晴らしい投球を披露しようとも、本番で仕事が出来なければまったく話にならない。
開幕前まで期待値をグッと上げておきながらレギュラーシーズンが始まってみると、それまでの調子の良さがまるで蜃気楼であったかのようにことごとく背信投球で試合をぶち壊す。そんな悪循環をたびたび繰り返してきた斎藤佑だけに、どうせ今年もきっと同じなのだろうとしか思えない。
今季でプロ8年目。だが昨季も1勝3敗に終わり、防御率6.75とまともな戦力になれなかった。過去5シーズンでも合計でわずか4勝しか残せておらず、普通に考えれば戦力外になって当たり前の体たらくだ。
こんな調子だから斎藤佑は試合で打たれればマウンドだけでなくネット上でも炎上する。それでも裏を返すと大勢のネットユーザーから“ディスられる”分だけ、注目度は非常に高い証拠と言えるだろう。