元日本ハム・マーティンが日本球界で学んだこととは ?「打者がとても積極的だった」
2018/02/24
北海道日本ハムファイターズからMLBテキサス・レンジャーズに移籍したクリス・マーティン投手。3年ぶりの米球界復帰となったマーティンへのインタビューが23日(日本時間24日)、「AP通信」で配信され、日本球界で学んだことなどが語られている。
マーティンにとって新天地テキサス州アーリントンは地元だ。高校時代はアーリントン高校に通い、アーリントンのことはなんでも知っていると言う。「家から6000マイル(約1万キロ)離れた場所から、今は30分のところにいます。とても嬉しいよ」と語るマーティン。そんな彼もこの場所にたどり着くまでには様々な生活を経験していた。
高校卒業と同時にドラフトでタイガースから指名されたが、それを拒否し大学へ進学。しかし、大学で肩を怪我をして手術を受け、3年間球を投げられなかったという。その間、マーティンは配達員の仕事や、家電取付けの仕事、ホームセンターでの仕事などを行っていた。
その後、怪我が完治し、独立リーグのトライアウトに参加。見事契約を勝ち取ると、独立リーグでも結果を残し、レッドソックスとマイナー契約。そこからロッキーズ、ヤンキースへとトレードされ、2015年オフに日本へ活躍の場を求めやって来た。
マーティンは日本での経験が自分をより良くしたと語っている。「投手としての自分が大きく変わったとは思いませんが、いくつかの小さなことを日本で学びました。走者に盗塁されないようにする方法や、ポジショニング、質の良い球を投げる方法などです。日本では打者がとても積極的でした。三振をしないように打ってくるのです」
また、レンジャーズのジェフ・バニスター監督もマーティンが日本で学んだことを評価する。「彼は日本に行って投手のキャリアを次のパートへと押し上げたね。とても献身的で自制心がある選手だ」
紆余曲折を経て、地元でプレーすることとなったマーティン。日本で学んだことがMLBの舞台でも結果として残せるのだろうか。レンジャーズのブルペン陣を支える活躍を期待したい。