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侍ジャパンと対戦、オーストラリア代表とは? 元中日「ディンゴ」の名も。日本とゆかりのある人物多数

稲葉篤紀監督が率いる侍ジャパンは、3月3日と4日にENEOS侍ジャパンシリーズ2018を行う。この2試合を戦うオーストラリア代表には、どのようなメンバーなのだろうか。コーチ、選手ともに日本球界とゆかりのある人物が多数在籍している。

2018/03/01

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中日では「ディンゴ」の登録名でプレーしたデーブ・ニルソン。【SMP Images】

パース・ヒートを連覇に導いた米国人監督

 キャンプも打ち上げの時期を迎え、いよいよシーズンを見据えたオープン戦が本格化するが、「NPB13番目の球団」、侍ジャパンも2年後に迫った東京五輪を見据え恒例となった強化試合を3月3日、4日に行う。
 
 今回のテストマッチの相手は、オーストラリア。2009年以降3回のWBCで毎度、強化試合、本戦の相手として来日している今や野球ファンにはおなじみになった国だ。南半球にあるオーストラリアの野球シーズンは日本の冬。2月半ばに国内プロリーグのシーズンを終え、代表チームを招集していることもあって、コンディションは上々のはずだ。侍ジャパンの相手として不足はない。
 
 今回の代表チームを率いるのは、米国人のスティーブン・フィッシュ。米メジャーでの経験はないものの、オーストラリア国内ウィンターリーグのパース・ヒートを2013/14、2014/15年の2シーズン連続でチャンピオンに導いた経験をもつ米国人監督が昨年のU18ワールドカップに引き続いてチーム・オーストラリアを指揮する。
 
 初めてトップ代表の指揮をとる監督を補佐するのが、打撃コーチのデーブ・ニルソンだ。オーストラリアスポーツ殿堂にも名を連ねているオーストラリア野球のレジェンドと言われても、ピンと来ないかもしれないが、「ディンゴ」というニックネームを覚えている人も多いだろう。
 
 2000年、自国開催のシドニー五輪に出場するため、メジャーリーグのレギュラー捕手の座をかなぐり捨て中日でシーズンを送ったが、日本では18試合にしか一軍の試合には出場できず、打率.180、ホームラン1本と、全くと言っていいほど活躍できなかった。それでも五輪本番では、打率.565とその打棒を爆発させた。
 
 さらに4年後のアテネ五輪では、日本戦でホームランを放つなど、オーストラリアの銀メダル獲得に貢献した。2010年にオーストリアン・リーグが復活して以来、ブリスベン・バンディッツの監督を務め、この冬にはチームを3連覇に導いている。

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