ソフトバンク・田中正義、大卒ドラ1の“情けない1年”から開幕1軍へ。ベテラン左腕に学んだ姿勢とは
福岡ソフトバンクホークスの2016年ドラフト1位・田中正義投手は2月28日、春季キャンプを終えた。即戦力として期待された昨季は、シーズンのほとんどをリハビリに費やした。「開幕1軍」を目指す右腕が2年目にかける思いとは。
2018/03/02
「投げながら成長感じたい」
田中はキャンプ終盤の2月27日にA組昇格を果たした。28日、楽天との一戦では1イニングをわずか7球で三者凡退に仕留めた。7球のうち6球がストレート。最速は150キロをマークした。
「3人で抑えられたのはよかった。数字がすべてではないけど、体がマッチすればもっと出てくると思う。何とか次もチャンスをもらえる投球ができたと思うので、状態を上げていきたい」
ゆったりしたフォームから投げ込まれるストレートは威力十分。187センチの長身からは角度もつく。思い切り腕を振れれば、自慢のストレートは1軍の打者にも十分通用するだろう。現状、残されているのは中継ぎの枠。与えられたポジションで力を発揮していくしかない。
「目標はあくまでも開幕1軍。そこで投げながら成長を感じられたらいいですね」
そう言って2年目の春季キャンプを締めくくった。苦しかった昨季は決して無駄ではなかった。それを証明するためにも、1軍行きの切符を掴みたい。