村田を待ち受ける茨の道。なぜNPB球団は敬遠したのか? 植え付けられた的外れな悪評
村田修一内野手がルートインBCリーグ栃木ゴールデンブレーブスに入団することが5日、発表された。昨年10月の自由契約以降、他のNPB球団でプレーすることを模索してきたが、独立リーグへの所属を決断。NPB復帰にはどんな道が待ち受けるのか。
2018/03/06
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独立リーグからのUターンは厳しい現状
それでも再び桧舞台に立つことは至難の技かもしれない。
前巨人の村田修一内野手がルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団することが決まった。巨人を自由契約となって日本野球機構(NPB)の他の球団でプレーすることを模索していたが、結局叶わずに当面は独立リーグに所属しながらオファーを待つ腹積もりだ。
ただ過去、NPBから独立リーグを経て再びUターンを果たした野手はほとんどいない。攻守の両面で輝かしい経歴を持つ球界屈指の名選手には今後もイバラの道が待ち受けている。
2011年オフに横浜ベイスターズからFAで巨人へ移籍。以来、ジャイアンツの主軸として活躍し続け、2014年からは移籍加入選手としてチーム初となる選手会長にも任命されるなど同僚からの信頼も厚かった。しかしながら昨季終了後に球団側から突然、チームの若返りを目指すことを理由に自由契約を通告された。
当初は千葉ロッテマーリンズや東京ヤクルトスワローズ、東北楽天ゴールデンイーグルスなど複数球団が獲得に強い興味を示していると各メディアに報じられ、争奪戦の様相を呈したものの、フタを開けてみればどこからも声はかからずじまい。
これには戦力外を通告したはずの巨人の関係者たちも驚きを隠せず、その一部からは「他チームの動向を見極めず、あれだけの功労者をチーム方針だからとバッサリ切り捨ててしまうなんていかがなものか」と村田に同情論まで飛び出す始末である。来季もそれなりの活躍が見込めるプレーヤーが、NPB球団から一切のオファーが届かないのは確かに異常だ。