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上原が巨人でやり残したこと。“確執”乗り越え古巣に復帰した背番号11への期待

読売ジャイアンツに上原浩治投手が10年ぶりに復帰した。4月に43歳になるベテラン右腕は、すでにGナインを圧倒する投球を見せており、古巣での活躍に期待が集まっている。

2018/03/13

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申し分ない実績、上原が与えるプラス効果

 今年で43歳を迎える最強のベテランリリーバーが古巣に帰って来た。シカゴ・カブスからフリーエージェント(FA)となり、実に10年ぶりに巨人復帰を果たした上原浩治投手だ。
 
 メジャーリーグで9シーズンに渡り、第一線で活躍。2009年のボルチモア・オリオールズへ移籍当初は先発としてマウンドに立っていたものの、翌2010年のシーズン途中以降はリリーバーとして新境地を見い出し、大成功を収めた。2013年のボストン・レッドソックス時代、シーズン途中からクローザーとして定着し、ワールドシリーズで日本人初の胴上げ投手に輝いたシーンは今でも語り草だ。
 
 実績は申し分なし。昨季のカブス時代もシーズン終盤で故障に泣かされたが、おおむねブルペンの主力として役回りをこなした。メジャーの強打者たちを牛耳った投球術に錆び付く気配は見られず、久々となるNPBのマウンドでも相手を次々と手玉にとって翻弄する勇姿が見られそうだ。そんなバリバリのメジャーリーガーが古巣の巨人の面々に与えるプラス効果は計り知れない。
 
 ところで上原は一体なぜ、巨人への復帰を決意したのだろうか。当初は各メディアを通じて今季、MLB球団からメジャー契約のオファーがなければ引退するとの意思を明かしていた。だが、メジャーリーグのFA市場が空前の冷え込みによって、各球団の選手獲得の動きも鈍化。その影響をモロに受けた上原も辛抱強く待ったものの、結局MLB球団からのオファーは届かなかった。
 
 しかしどうしても「野球がしたい」との思いから批判も覚悟の上で前言を撤回し、巨人へのUターンを決めた。かなり勇気が必要な決断だったと思う。

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