最下位から上位も。ロッテ・井口新監督への期待値。混戦模様のパ、勝負の分け目は?【小宮山悟の眼】
プロ野球が30日に開幕する。今回はセ・リーグの順位予想に続き、パ・リーグの順位予想、展望を語る。
2018/03/28
シーズンを分けるのは故障者、試される監督の手腕
大混戦が予想されるシーズン分けるポイントは故障者だろう。けがは突発的に起きるので防ぎようがない。しかし、順位争いが混戦となると選手も必要以上に頑張ってしまうため、故障が起こりやすくなる。
2~5位の候補に挙げる4チームはその危険性がある。監督たちがいかにマネジメントするか。1年間、コンスタントにいい状態を保ちながら野球をさせることができるよう、無理強いをしないようにしてほしい。その点は、日米両球界のスタイルを知る井口監督の采配に注目だ。
最下位予想の日本ハムの鍵を握るのは中田翔だろう。今季は相当の戦力ダウンだ。シーズン序盤でズルズルと負けてしまえば置いていかれる。どこまで我慢できるか。
監督のマネジメント、選手のリスク管理。今季はこれがパ・リーグのペナントを分けるだろう。
小宮山悟(こみやま・さとる)
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。