西武・十亀、今季初白星でつかんだ手応え。ソフトバンク相手に粘投生んだ原動力とは
2018/04/04
埼玉西武ライオンズは3日、本拠地で福岡ソフトバンクホークスと対戦し、7-4で逆転勝ち。開幕4連勝を果たした。
先発・十亀剣投手は初回、2回に1点ずつ失ったが、3回以降は調子を上げた。6回は1死一、二塁の場面を迎えたが、左飛と一邪飛でピンチを切り抜けた。7回4安打2失点で今季初白星を挙げた。
打線は4回までソフトバンク東浜に完璧に抑えられていたが、5回に先頭・山川の三塁打、中村の適時打で1点を返した。続く6回に浅村が二塁打で同点に追いつくと、山川と外崎の2ランで試合を決めた。
十亀は序盤の2点について反省すべき点はあるとしながらも「2点まではと思ってマウンドに立った。打たれちゃいけないとこで粘り強く投げられた」と今季初登板を振り返る。
本拠地開幕戦、昨季王者のソフトバンク相手に打線が抑えられ序盤は嫌なムード。 「(ここまでの)試合を見てると中盤から終盤に打ってくることが多かった。粘ってれば何かあると思って、しっかり役目を果たそうと思った」と味方の援護を待った。そんな右腕に打線も応えた。
粘りの原動力となったのは、十亀自身の心境の変化。「もう5回で降板している内容じゃだめだなと腹くくってやってる。それが結果的にいい方向にいった。雄星におんぶに抱っこじゃいかない」と責任感を口にした。
今季初登板の自己採点は「70点」としながらも「体的にいいもの見えてきてる。うまくまとまって投げられた」と手応えを語った。「結果がついてくれば自信になる。慢心せずにやっていきたい」と日本一を目指すシーズンの活躍を誓った。
取材・文:山岸佳奈