日本ハム、開幕スタメンの平均年齢は25.3歳 生え抜き高卒選手中心でペナント制覇へ
日本ハムのチーム編成は明確だ。今回の開幕スタメンを見ても、大谷を含む8人の日本人すべてが生え抜き高卒選手だ。若き力がソフトバンクやオリックスの巨大戦力とどう対峙するのか。大変興味深い。
2015/03/29
ベースボールチャンネル編集部
広島と日本ハムの共通点
以下の年齢は、3月27日の開幕戦から導き出した数字。皆さんは、これが何を意味するかおわかりだろうか。
北海道日本ハム 25.3歳
広島東洋 26.6歳
横浜DeNA 27.3歳
埼玉西武 27.4歳
東京ヤクルト 28.0歳
千葉ロッテ 29.2歳
福岡ソフトバンク 29.4歳
オリックス 29.9歳
阪神 30.4歳
東北楽天 30.9歳
巨人 31.7歳
中日 32.4歳
答えは開幕スタメンの平均年齢。これを見ると、それぞれのチームがどれくらいの年齢層を主体としてシーズンを戦おうとしているか見えてくる。
プロ野球界で選手が円熟味を増してくるのは、20代後半から30代にかけてだろう。パリーグの優勝候補ソフトバンクとオリックスは各ポジションに計算できる実力者を擁しているが、平均年齢はともに29歳。これくらいの年齢が、バランスが取れたチームと言えるのかもしれない。
それにしても日本ハムと広島は若い。特に日本ハムは中日に比べて7歳も若い。これだけ違うと、ベンチのムードや日頃の話題もまったく違うのではないかとすら思えてくる。
日本ハムと広島の平均年齢が低いのは、言うまでもなく限られた予算でチームを編成しているから。どちらも日本人選手はすべて生え抜きである。他球団から獲得した選手は皆無。自前の選手を育てて、巨大戦力に立ち向かおうとしているところは好感が持てる。
安く、若くをモットーとする日本ハムと広島だが、チーム作りのベクトルがより明確なのは日本ハムだろう。というのも、大谷を含む8人の日本人すべてが生え抜き高卒選手なのだ。広島が4人ということを考えると、日本ハムが高卒を鍛えることに主眼を置いていることがよくわかる。