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黒田博樹「我慢の粘りの投球」で7回無失点 カープ復帰後、公式戦初先発で初勝利

広島の黒田博樹が29日、東京ヤクルトスワローズ戦に登板。7回を投げて被安打5、5奪三振、1四球、無失点。チームも2-1で勝利をおさめ、2007年以来の復帰後初勝利をあげた。96球だった。また2打席目にはライトへツーベース。投打にカープファンを魅了した。

2015/03/29

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9回大ピンチをヒースがしのいで1点差を制す

 試合は、ヤクルト2年目の右腕・杉浦から5回二死からグスマンと松山が四球で出塁。続く選手会長の梵がライト線上にポトリと落ちる先制タイムリー。7回には、ヤクルト2番手の山本から菊池がセンター前ヒット。一死1塁から4番グスマンが左中間へ貴重なタイムリーで1点を追加する。
 
 ヤクルトも意地を見せる。8回に黒田の後を継いだ一岡から1点を奪うと、9回にカープの新抑えのヒースから雄平が内野安打で出塁。その後けん制悪送球で無死2塁に。畠山を三振に仕留めるが、続く代打の田中浩の打球はセカンド深くへ。菊池が1塁へ送球するも判定はセーフ。緒方監督は1塁塁審へ猛抗議、この試合への執念を見せた。
 
 田中の内野安打で一死1、3塁。ヤクルトの大引は2球目をスクイズ。これをヒースが好フィールディングでホームへ。會澤がブロックして、アウト。さらに二死1、2塁のピンチで、中村をライトフライに。
 ヒースは9回の大ピンチをしのぎ、黒田に2007年以来の勝利がついた。
 
 試合後のヒーローインタビューでは、「調子は今一つで力が入りすぎてバランスは良くなかった」と自身の投球を振り返りながらも、内外角へ投げ分け、ツーシーム、カットボール、時おりカーブもはさみ、ヤクルト打線を翻弄した。
 
 走者を出しても、調子がよくなくても、その状態の中でも落ち着いて打ち取る――MLBで培った「我慢の粘りの投球」を見せつけた。まさに黒田の真骨頂だった。
 
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