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ロッテ、育てるべきは打率3割の中村奨吾。最大の課題はレギュラーの固定、野手陣をどう立て直すか

千葉ロッテマリーンズは4月20日からの埼玉西武ライオンズとの3連戦で3連敗を喫した。初戦の守備の乱れによる逆転負けが悪い流れを招いた。昨季からレギュラーの固定が懸案事項だったチームにおいて、野手陣の立て直しが急務となっている。

2018/04/24

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鳥越ヘッドが語るコーチの責任

 ただ、鳥越裕介ヘッドコーチは前を向く。
 
 「どんな人間でもエラーはする。今日、それが出て重なっただけ。リードして、勝ちたい想いが強すぎると平常心じゃなくなるのもあるし、エラーが続く中で自分が止めてやろうと思ったりもする。エラーは技術不足ですけど、それは担当である僕の責任であるので、信頼して使っている以上はミスを繰り返さないようにしていきたい」
 
 そんな鳥越コーチの言葉を聞いていると6年前のことが思い起こされた。
 
 ソフトバンクの守備コーチを務めていた2012年4月18日対オリックス戦だ。当時、鳥越コーチは一人の若い遊撃手を手塩にかけて育てていた。「あいつが12球団で一番のショートになれなかったら、コーチの責任。それくらいの能力はある」。視線の先に捉えていたのは今宮健太だった。
 
 当時の試合の8回裏、1点ビハインドのソフトバンクはこの回をしのいで反撃を仕掛けたいところだった。そして、その場面でこの回から守備に就いていた今宮のところに打球が飛んだ。
 
 今宮はボールを軽くさばいたあと、ホームへの送球を焦って悪送球にしてしまったのだ。 決定的な追加点がオリックスに入り、試合が決まった。今宮は目に悔し涙をためていた。
 
 「あのミスがなければ、まだ分からない試合だった。自分のせいでチームが負けた。この経験を次に生かしたい……ではなく、この試合を絶対、忘れません」
 
 敗戦の責任を負う今宮の様子に鳥越コーチは声を荒げた。それもメディアに対してだった。
 
 「8回の今宮の守備? 指導者の責任だって書いとけ。指導する側が悪いんだ」

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