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トラウマになった「山賊打線」の恐ろしさと、ロドリゲスの「第一発見村人」性【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#75】

SNSから火が付き、新聞の見出しにまでになった西武の「山賊打線」。ファイターズは、開幕から2018年シーズン春の代表的「山賊被害者」とも言えるのではないか。

2018/05/07

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NPB最初の「山賊被害者」

 で、こないだ夜眠れないときに考えたのだが、2018年ファイターズの開幕投手、ロドリゲスというのはすごい含蓄がある。彼が最初の「山賊被害者」なのだ。栗山監督は相手が「山賊」だと知ってたらロドリゲスを立てただろうか。いや、「山賊」だとうすうす知っていたからこそ(その上、投手が菊池雄星だし)B・ロッドだったのか。
 
 おそらくファイターズファンが「山賊被害者」リストを作るとして、たぶん筆頭に挙がるのは石川直也だろう。開幕シリーズで打ち込まれベンチでうなだれていた姿も忘れられないし、8対0から逆転された試合で、上原、田中豊、トンキンのリレーの最後、1アウトも取れずサヨナラを食らった投手も石川直だ。石川直もきつかったと思うが、僕らもきつかった。山形出身の美男子は「悲劇の王子様」的な連想を誘うのか、ロドリゲスよりも印象が強い。
 
 が、よーく考えてみてロドリゲス、意外と重要だなと思うに至った。今季、ロドリゲスは3月30日西武戦、4月30日ロッテ戦と二度先発(5月5日現在)しているのだが、二度ともあっさりKOされている。それは結果だからある意味しょうがないんだが、ロドリゲスを打ち崩した西武打線、ロッテ打線がその後、集中打が出るようになってすっかり上向きなのだ。これはB・ロッドが「集中打出させ男」なのか、それとも単に「ローテ谷間の1ランク劣る先発」だからか。相手の調子を上げてしまうのか、調子のいい相手と当たってしまうのか。
 
 これから2018年西武の「山賊打線」がどんなに大暴れし、例えば交流戦でセを恐怖のどん底に叩き落としたとしても、ロドリゲスの「第一発見村人」性はいささかも損なわれることがない。自慢じゃないが3月の時点でKO食らっているのだ。金子千尋だろうが則本昂大だろうが、B・ロッドの後ろに並んでくれ。次の登板は5月30日だろうか。その「中1ヶ月」のダイナミックなローテは一体何なんだ。
 
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