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オリ、中島裕之しぶとい一弾 ”連敗ストッパー”の松葉で連敗脱出【どら増田のオリ熱コラム #24】

4連敗中のオリックス。1日のソフトバンク戦も序盤から3点を追いかける展開に。しかし連敗ストッパーの異名を持つ、松葉の本領発揮である。そして6回のビッグイニングは新4番・中島の一弾から始まった。

2015/04/02

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ベースボールチャンネル編集部



ファン人気急上昇中の中島が勝利に貢献

 6回に2アウトからの6連打を含む8安打8得点をあげた打線、まさにしぶとい”一弾”を狙うべく武田に8球放らせて左中間スタンドにホームランを打った中島を称えたい。中島のホームランの後、ベンチからは笑顔が見られ「行けるぞ」という明るいムードになっていくのを感じることができた。続くT-岡田は内野フライに打ち取られたものの、小谷野、坂口の連打から不調だった安達の逆転タイムリー、山崎勝、駿太、平野恵までの6連打、糸井、中島が連続四球となるとT-岡田がタイムリーを放ち試合を決めた。

 ブランコの抹消は痛い。それでもオープン戦ではブランコがいない打線が機能していたこともあり、駿太と安達の打順を入れ替えたり、オープン戦で好調だった坂口を起用できるのも大きい。打撃が好調にもかかわらず、開幕から控えに回ることが多いヘルマンにもチャンスがめぐってくるのも間違いない。序盤は武田の前に淡白だった打線が一気に繋がりを見せたのは、やはり中島のしぶとい一弾に尽きる。

 以前このコラムでも触れたように、入団時には過去の発言から一部のファンから歓迎されず、開幕戦の第1打席では古巣西武ファンから痛烈な大ブーイングを浴びた。しかし、オープン戦ではバッティングが小さくまとまっていると感じれば、練習でロングティーをしてその日の試合で2塁打を放つなど、守備に難はあるものの、常に前向きに取り組む直向きさはファンの心にも着実に響き出している。西プリ開幕3連戦では完売したピンクナンバーTシャツをはじめ、中島グッズがよく売れていた。

 馬原や佐藤達也が終盤に捕まったため、簡単に勝てなかったのは気になるところだが、ライバルのソフトバンク相手に勝ち運に恵まれた松葉の登板とオリックスを優勝させるためにやって来た中島の活躍で掴んだ今季初勝利は4連敗より重い1勝になるはずだ。

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